医師転職

【医師の副業】勤務医が本業以外で収入を増やす方法7選|65歳現役医師の実体験

「勤務医は高収入だから、副業など必要ないのでは?」

そう考える方もいるかもしれません。

確かに医師は、一般的には比較的高い収入が期待できる職業です。

しかし、実際には勤務医の収入の大部分は給与所得であり、自分自身が働くことによって得られています。

当直や外来、手術を続けている間は収入を確保できても、退職したり、健康上の問題で働けなくなったりすれば、収入は大きく減少する可能性があります。

私は現在65歳。35年以上外科医として働き、現在は地域医療を担う病院の勤務医をしております。

これまで医師として働く一方、産業医としての活動や不動産投資、ブログ運営などにも取り組んできました。

その経験から感じているのは、勤務医にとって副業は単に収入を増やす手段ではなく、将来の働き方の選択肢を広げる手段でもあるということです。

今回は、勤務医におすすめしたい7つの副業について、私自身の経験も交えながら紹介します。

1.産業医|勤務医の経験を生かせる副業

私が特におすすめしたいのが、産業医としての活動です。

産業医は、企業などで働く従業員の健康管理や職場環境の改善を支援する医師です。

健康診断の事後措置、長時間労働者への面接指導、職場巡視、安全衛生委員会への参加などが主な業務です。

産業医の魅力は、通常の臨床業務とは異なる形で医師としての知識を生かせることです。

私自身も産業医としての活動に関わっています。

産業医契約の内容によっては、月に数回程度の活動で、比較的継続性のある収入を得られる可能性があります。

ただし、産業医は名前だけ貸せばよい仕事ではありません。

労働安全衛生に関する知識が必要ですし、企業の労働環境や従業員の健康課題を理解する責任があります。

また、企業との契約金額が、そのまま個人の手取り収入になるとは限りません。医療法人などが契約主体となる場合には、契約先や報酬の帰属にも注意が必要です。

臨床経験を生かしながら、長く続けられる仕事を探している勤務医には、有力な選択肢だと思います。

2.非常勤外来・当直|最も始めやすい副業

勤務医にとって最も身近な副業は、他の医療機関での非常勤勤務ではないでしょうか。

外来診療、救急当直、病棟管理など、医師免許と臨床経験を生かせる仕事は数多くあります。

特に、自分の専門領域の非常勤外来であれば、新しい知識や技能を大きく追加することなく始められる場合があります。

一方で、注意したいのは体力的な負担です。

平日は常勤医として働き、休日も当直や外来を続ければ、収入は増えるかもしれません。

しかし、それでは疲労が蓄積し、本業の診療に影響する可能性があります。

2024年4月からは勤務医にも時間外・休日労働の上限規制が適用されており、複数の医療機関で働く場合には労働時間の通算なども問題になります。

若い医師が経験を積む目的で非常勤勤務を行うことと、60代の医師が退職後に無理なく働くことは、分けて考える必要があります。

私自身は、年齢を重ねるにつれて、収入の最大化よりも働きやすさを重視したいと考えています。

3.健診・人間ドック|比較的計画を立てやすい仕事

健診や人間ドックも、勤務医にとって取り組みやすい副業の一つです。

一般的な健康診断では、問診、診察、検査結果の確認などを担当します。

勤務時間や業務内容があらかじめ決まっている案件も多く、予定を立てやすい点が魅力です。

また、臨床経験が豊富な医師であれば、健診結果を通して生活習慣病の予防や早期発見に貢献できます。

ただし、健診業務にも正確な判断が求められます。

異常所見を見逃さず、必要な精密検査や医療機関への受診につなげることが大切です。

また、読影などの専門業務を担当する場合には、必要な能力や資格、経験を確認しなければなりません。

私は、退職後に医師としての仕事を続けるのであれば、こうした比較的時間を調整しやすい業務も選択肢になると考えています。

4.医療記事の執筆・監修|自宅でもできる副業

最近は、インターネット上で医療情報を発信する企業やメディアが増えています。

そのため、医師による記事執筆や医学的な監修という仕事もあります。

例えば、生活習慣病、健康診断、感染症、高齢者医療などについて、一般の方にわかりやすく解説する仕事です。

医師として長年培ってきた経験を、文章という形で社会に還元できることは大きな魅力です。

また、パソコンがあれば自宅でも仕事ができるため、体力的な負担が比較的小さい点もメリットです。

ただし、医師が監修しているからといって、記事の内容がすべて正確とは限りません。

医学的根拠を確認し、誤解を招く表現を避ける必要があります。

特に医薬品や健康食品の広告に関わる場合は、利益相反や関連する広告規制にも注意が必要です。

医師としての信頼を損なわないことが、報酬以上に重要だと思います。

5.講演・セミナー|医師としての経験を収入につなげる

長年医師として働いていると、学会や研究会、地域の講演会などで話す機会が増えてきます。

私自身も地域医療に関する講演や学会発表に携わってきました。

講演活動は、これまでの経験や知識を多くの方と共有できる貴重な機会です。

例えば、地域医療、病院経営、高齢者医療、医師のキャリア形成などは、講演テーマとして考えられます。

講演料が支払われる場合もありますが、すべての講演が有償とは限りません。

また、資料作成や移動には時間がかかります。

したがって、講演活動を安定した副収入として考えるのは難しい面もあります。

それでも、自分の経験を社会に還元し、人脈を広げられる点は大きなメリットです。

医師としてのキャリアが長い方ほど、検討する価値のある活動だと思います。

6.ブログ運営・アフィリエイト|長期的に育てる副業

私自身が取り組んでいるのが、この勤務医ブログの運営です。

ブログの魅力は、自分の経験や知識を文章として残せることです。

勤務医の働き方、資産形成、投資、副業、退職後の生活など、医師ならではの視点で情報を発信できます。

また、ブログには広告収入やアフィリエイト収入を得られる可能性があります。

アフィリエイトとは、ブログで紹介した商品やサービスを読者が利用することなどによって、紹介報酬が発生する仕組みです。

例えば、私が関心を持っている資産形成、旅行、クレジットカードなどは、ブログのテーマにもなります。

ただし、ブログは記事を書けばすぐに収益が出るものではありません。

アクセスが集まるまで時間がかかり、長期間続けても十分な収入を得られない可能性があります。

また、アフィリエイトを行う場合は、広告であることを読者にわかりやすく表示することが必要です。

私がブログ運営で重視したいのは、収益よりもまず信頼です。

実際に自分が経験したことや、使ってみて感じたことを伝える。

その積み重ねが読者の信頼につながり、結果として収益にもつながるのではないでしょうか。

ブログは短期間で稼ぐ副業ではなく、時間をかけて育てる情報資産だと考えています。

7.不動産投資|給与以外の収入源を持つ

最後に紹介するのが不動産投資です。

正確には、産業医や非常勤勤務のような労働による副業とは異なり、資産運用の一つです。

しかし、勤務医が本業以外の収入源を確保するという意味では、重要な選択肢になります。

私自身も不動産を保有しており、家賃収入を得る仕組みについて考えてきました。

不動産投資の魅力は、入居者が確保できれば継続的な家賃収入を期待できることです。

一方で、空室、修繕費、固定資産税、借入金利など、多くのリスクがあります。

建物が古くなれば、大規模修繕が必要になることもあります。

また、家賃収入が多くても、借入金の返済や維持管理費を差し引くと、実際に残る現金は少ない場合があります。

私が重要だと考えているのは、表面利回りではなく、実際のキャッシュフローです。

不動産投資は決して不労所得ではありません。

管理会社に委託していても、最終的な経営判断は所有者に求められます。

資産形成の一つの手段として、慎重に取り組むべきだと思います。

8.勤務医が副業を始める前に注意すべき3つのこと

ここまで7つの副業を紹介しましたが、医師が副業を始める前には、必ず確認しておきたいことがあります。

① 勤務先の兼業規定を確認する

勤務医であれば、誰でも自由に副業ができるわけではありません。

勤務先の就業規則や雇用契約によって、兼業の届出や許可が必要になる場合があります。

特に公立病院で地方公務員として勤務している医師は、地方公務員法第38条による兼業制限に注意が必要です。

ただし、公立病院でも職員の身分や病院の運営形態によって適用される規定は異なります。

副業を始める前に、自分の勤務先でどのような手続きが必要なのか確認することが重要です。

② 税金・確定申告を正しく理解する

副業で収入を得た場合には、税金の問題も生じます。

給与所得者は、副業による所得が20万円を超えると確定申告が必要になることがあります。

ただし、これはすべての人に適用される基準ではありません。

例えば、給与収入が年間2,000万円を超える勤務医は、原則として副業収入の有無にかかわらず所得税の確定申告が必要です。

また、副業収入は、その性質によって給与所得、事業所得、雑所得、不動産所得などに区分されます。

税金の扱いは異なるため、必要に応じて税理士に相談することをおすすめします。

③ 本業と健康を犠牲にしない

私が最も重要だと考えているのは、健康です。

副業によって収入が増えても、疲労が蓄積し、診療の質が低下しては意味がありません。

医師の仕事は、人の命や健康に関わる責任の大きな仕事です。

副業を選ぶ際には、収入だけではなく、拘束時間、精神的負担、体力的負担も考慮する必要があります。

特に50代、60代の医師は、自分の健康と自由な時間を守ることも大切だと思います。

9.65歳の私がこれから重視したい副業とは?

私は現在65歳で、67歳を一つの退職の節目として考えています。

これからは、本業以外の収入を増やすことだけを目標にはしていません。

むしろ、退職後にも無理なく続けられる活動を大切にしたいと思っています。

その意味では、産業医、医療記事の執筆、ブログ運営などは魅力的です。

特にブログは、勤務時間や場所に縛られず、自分のペースで続けられます。

医師として経験してきたことだけでなく、資産形成、海外旅行、ゴルフ、第二の人生などについても発信していきたいと考えています。

また、医師としての仕事を続けることも、社会とのつながりを保つうえで大切です。

大切なのは副業でいくら稼ぐかではなく、副業によってどのような人生を実現したいか。

65歳になった今、私はそう考えています。

まとめ|勤務医の副業は第二の人生への準備にもなる

今回は、勤務医におすすめしたい7つの副業を紹介しました。

  1. 産業医
  2. 非常勤外来・当直
  3. 健診・人間ドック
  4. 医療記事の執筆・監修
  5. 講演・セミナー
  6. ブログ運営・アフィリエイト
  7. 不動産投資

それぞれにメリットとデメリットがあり、すべての勤務医に同じ副業が適しているわけではありません。

若い医師であれば、非常勤勤務を通じて収入と臨床経験を増やすことも選択肢になります。

一方、50代、60代の医師であれば、退職後も継続できる仕事や、時間の自由度が高い活動を検討する価値があります。

私自身は、67歳以降を人生の新しいステージと考えています。

医師として社会に貢献しながら、家族との時間、海外旅行、ゴルフなども楽しみたい。

そのために、副業や資産形成を上手に活用していきたいと思います。

「医師として働く人生」から「医師という強みを生かして自由に生きる人生」へ。

このブログを通じて、そんな第二の人生の実現について、これからも発信していきたいと思います。


※本記事は筆者個人の経験と考え方を紹介するものであり、特定の副業、投資、金融商品を推奨するものではありません。兼業規定、税制、広告規制等については2026年10月時点の情報を参考にしています。実際に副業を開始する際には、勤務先の規定と最新の法令を確認してください。

  • この記事を書いた人

The 勤務医

勤務医×ブロガー。勤務医(外科医、産業医、弁護士法人顧問医)、仮想通貨、アメックス・マイル、副業を中心に発信します。

-医師転職