医師転職

【勤務医が徹底解説】医師転職サイト活用のメリット7つとデメリット3つ

2021年10月15日

医師転職

【勤務医が徹底解説】医師転職サイト活用のメリット7つとデメリット3つ

すべてに満足されている医師、地元の有力開業医、学長や大規模病院の院長先生、などではない医師の方向け。

医師転職サイトがあるというのは分かっています。登録しようかどうか迷っていますが、医師転職サイト活用のメリット・デメリットを勤務医目線で教えてください!納得出来たら登録しようと思います。

こんなお悩みを解決します。

本記事の内容

  1. 医師転職サイト活用のメリット7つ
  2. 医師転職サイト活用のデメリット3つ
  3. 医師転職サイトおすすめ厳選7つ
  4. まとめ

・本記事の信頼性

勤務医ブログ管理人 The 勤務医:医師の転職サイトおすすめ厳選7つにすべて登録し、エージェントからface to faceで情報多数蓄積している。

最近の日本医療業界では、臨床研修制度、医局のパワーダウン、働き方改革、ワークライフバランス、フリーランス医という生き方、などの時流によって、医師みずから、職場を自由に選択する割合が増えてきました。

医師が求人を探す方法

一昔前までは、勤務医は医局人事で動くのが、当たり前というか、それ以外考えられない、となっていました。

いわば、職業(場所)選択の自由が、当然のように阻害されていたわけです。

が、今では、医師個々人が、職場を選択して、移動する、普通に考えれば、当たり前のことが当たり前に行われるようになってきましたし、この流れはとどまることはないです。

なぜなら、臨床医研修制度、働き方改革、ワークライフバランス、医師の絶対数増加と女性医師の割合増加、医局のパワーダウンは、過去に向かうことがないからです。

ここでは、医師が職場を変える、選択する(いわゆる転職)にあたって、医師転職サイトを活用するメリット・デメリットを勤務医目線でひもときました。

目次

医師転職サイト活用のメリット7つ

医師転職サイト活用のメリット7つ

まず、勤務医の視点から医師転職サイトを活用するメリットを7つ抜粋しました。

ドクター自身の客観的な市場価値が把握できる

基本的なことですが、医師転職サイトは、医師と医療機関をマッチングすることで、医療機関から医師の見積もり年収の約20%の報酬がえられます。

それだけに、転職希望のドクターの意向をしっかり踏まえた上、医療機関へ交渉代理人となって、一生懸命タスクを果たすことになります。

その元となる情報は、転職希望ドクターの客観的な市場価値です。

○○病院の循環器内科部長とか、専門医は?医学博士は?今までの経歴は?とか、医療機関のオファーに基づき、ドクター自身の市場価値をしっかり把握した上で、最大限のマッチング(年収とか条件とか)にもっていこうとするわけです。

いいかげんな評価では医療機関の信頼も得られませし、医師転職サイトのブランドネームも失墜します。

ある意味、ドクター自身の客観的市場価値が判定されるわけで、ドクター自身にもこれはメリットとなります。

たとえ、転職する意志が早々になくても、「自分は大体こんなもんだな!」とか把握できますよね。

「意外といいじゃん」とか「いまひとつだな」とか。

ドクター自身の不慮の事態のセーフティーネットとなる

医者に限らず、人間どこでどうなるかわかりません。突然、大病を患ったり、うつになったり、耐えられない人間関係の悪化が生じる可能性もあります。

そういったバタバタした状態で、縁故やツテは、全くあてにはなりません

むしろ、迷惑がられたりもします。私も、一度大病で、外科医の復帰は無理かなと思っていた時、縁故とツテは、ほぼ絶望的でした。「彼は外科医としては終わった」と。幸い、復活して今がありますが。

そんな場合のセーフティーネットとしても、医師転職サイトは役割を果たしてくれます

特に、うつや耐えられない人間関係は、転職するしか解決策がみつからないです。

かねてから、転職サイトとコミュニケーションを取っていれば、喫緊の憂慮時も、頼りになります。これはメリットです。

登録からすべてのサービスが無料

もちろん、登録から、面談(希望条件のすり合わせ)、病院見学、入職後のサポートまで無料です。

私は、面談として、キャリアアドバイザーに、遠方からバイト先にわざわざ来てもらったことがあります。

そこでは、希望条件を伝え(いわゆるすり合わせ)ておきましょう。

  • どういった職種?(消化器外科医で専門医をとる、離島で僻地医療、などなど)
  • 年収(Around表記ー約1,500万円位とか)
  • 勤務地
  • 勤務形態(週4、週5、当直週1日OK、などなど)
  • ポスト

などなど。

キャリアアドバイザーは、頭の中にしっかりイメージができます。

私の場合も、その場で、かなり具体的な案件がキャリアアドバイザーから出てきました。

また、病院見学も、必要に応じてエアチケット、宿泊所の手配まで、すべて無料でエージェントがやってくれます。

至れり尽くせりです。

退局や退職のサポートをしてくれる

勤務医にとって、転職に伴うハードルは退局が第1に来ます。一般医療機関からの退職に難儀はありません。雇用契約に基づきますから。エージェントは、そのノウハウを熟知しています

医局からの離脱(退局)には、いろいろなシチュエーションや方法があります。ここでは、確実にスムーズに退局する方法をお伝えします。

円満退局、波風のない退局シチュエーションは、1)夫や妻が移動により帯同しなければならない場合、2)実家の医業を継承しなければならなくなった場合、3)親の介護で帰郷しなければならない、この三つは通常何ら問題はありません。

もう一つは、医師側に問題があり、医局側がどうしても退局してもらいたいと思った場合です。私の経験からは、この事例は結構ありました。

他の理由は、概して波風が立ちます。医局サイド(というよりは教授)としては、人材欠如を危惧して、人気のない医局と思われる、問題のある医局と思われる、人心掌握能力がないと思われる、などなど、一言でいえばプライドを傷つけられるということです。

そこで、 退局希望の医師は、医局(教授)のプライドを傷つけない作戦でいけば、波乱の退局からスムーズ退局に変えられます。

それと、もう一つは 最初から退局すると100%決めて、教授との面談に臨むことです。中途半端な意向では、話がこじれたり、遺留に促されてしまいます。面談の1回目で意向を伝え、2回目ではっきり同じ意向を伝え、2回の面談で退局を必ず決めてしまうことです。面談に際しては、次期の転職先を言う必要もありません。聞かれても、曖昧な返事でOKです。

転職先や転職理由によって退局のシチュエーションは、実に様々と思いますが、医局(教授)のプライドを傷つけない、100%退局すると決めて、多くても2回の面接で退局を決めてしまう、これでほぼ問題はありません。

医局の関連病院への転職ほぼ無理ですが、その他の病院であれば全く問題ありません。

最後の手段は、開き直りです。辞職願を事務方に提出し、次の日から来なくなった医師もいました。「人の噂も75日」というように、忙しい医師にとって、去っていった医師の話をする機会などほぼありません。

退局に関しては、家族を含めたドクター自身の意志がトッププライオリティです。これが固まると、ほぼ問題ありません。

確実にスムーズに退局するには、医局の関連病院以外の病院を転職先として、家族以外誰にも相談せず秘密裏に内定し、100%意思を固めて、2回の面談で退局の意向を伝え、医局(教授)のプライドを傷つけないアプローチをすればよいです。最後の手段は、開き直りです。

医師転職サイトのブログが作れる

少し余談ですが、結論から、医師転職サイトのブログが作れます。

当サイト「勤務医ブログ」もそうです。医師転職サイトに登録し、事情通から、生のホット情報をヒアリングできます。

ブログ構築についての詳細はコチラ☟

あわせて読みたい

医療業界のプロのエージェントから情報をキャッチできる

医師転職サイトのエージェントは、医療業界を網羅的に把握し、いわゆる、その道の事情通です。

The 勤務医も、バイト先で4時間ほどエージェントと話をしたことがありますが、

感じたことの概略は以下の通りです。

  • 良質な非公開求人を含め、多くの情報を提供してくれる
  • 医療機関と医師側のニーズをすり合わせたうえで、提案してくれる
  • きめ細やかなアドバイザーとなる
  • 医師自身のアピール部分が明確になり、仕事選びの選択肢が増える
  • 転職サイト利用の現状が理解できる(例えば、教授も利用しているなど)

事情通との情報交換は、メリット大です。

交渉代理人の役割を果たしてくれる

医師転職サイトエージェントの最終的なタスクは、転職先の見極め、条件交渉と契約書の締結です。

いわゆる、交渉代理人(Negotiator)です。

すべてお任せの項目は以下の通り。

  • 気になる病院の内情
  • 面接や病院の見学などの段取りや調整
  • 給与や条件交渉
  • 契約書の締結

第3者が、医療機関と医師の間に入ることで、余計なストレスや時間・労力を使わずに済みます。

これは、メリットです。

医師転職サイト活用のデメリット3つ

医師転職サイト活用のデメリット3つ

登録が面倒

Webサイトから登録です。

面等のようですが、約60秒でできます。

ドクタービジョンを例にします。

とりあえず、常勤、非常勤、スポットにチェックを入れ、次のSTEPへ

診療科、医師免許取得年などをチェックし、次のSTEPへ

名前、生年月日入力し、次のSTEPへ

「上記に同意してお問い合わせ」ポチッで完了です。

担当者との相性が合わない場合がある

担当者との相性が合わない場合があるーーーーー変えてもらえばよい、他社に変えればよい

医師の需給バランスは、有効求人倍率約7倍の売り手市場です。妥協や譲歩は一切必要ありません。

電話が時にあり、メールが定期的に来る

電話やメールがしばしば来るーーーーーやんわりと“今は考え中”と返信し、“こちらからまた連絡する”と伝えればよい

メールも必要のないときは、ごみ箱さんに行ってもらいましょう。

医師転職サイトおすすめ厳選7つ

  • 転職サイトの選択は、厳選した7社のおすすめから複数(できれば3社)は登録しましょう
  • ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できます
  • 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
  • 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
  • 複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください

✔ 医師転職に強いサイト・エージェント7選

医師の転職なら外せないおすすめ転職サイト7選

エムスリーキャリアエージェント|日本最大級の知名度:m3.com傘下の医師転職サイトなので案件が豊富。まずはここに登録しましょう。

医師転職ドットコム|求人数が豊富:医療機関とのコネクションが深く、公開求人だけで3万件以上と圧倒的な求人数です。

リクルートドクターズキャリア|リクルートグループで安心:人材事業最大手のリクルートグループが運営する医師に特化した転職エージェントです。

マイナビDOCTOR|人材サービス40年の実績:首都圏の高給な非公開求人の豊富さ では群を抜いた強みがあります。

民間医局|非正規雇用の求人数は豊富:『レジナビ』、『ドクターズマガジン』、『医師賠償責任保険』でも有名です。

JMC|親身な対応と独自の求人が魅力:他社にない独自の求人を保有し、親身で丁寧な対応が受けられるのがJMCの特徴です。

ドクタービジョン|対面面談がしやすい:好条件求人が多く、ドクターにはFace to Faceによる丁寧でミスマッチの少ない仕事紹介を心掛けている。

✔ 複数の転職サイト(とりあえず3社)への登録がおすすめです。

まとめ

【勤務医が徹底解説】医師転職サイト活用のメリット7つとデメリット3つのまとめです。

メリット7つは、

  1. ドクター自身の客観的な市場価値が把握できる
  2. ドクター自身の不慮の事態のセーフティーネットとなる
  3. 登録からすべてのサービスが無料
  4. 退局や退職のサポートをしてくれる
  5. 医療業界のプロのエージェントから生の情報をキャッチできる
  6. 交渉代理人の役割を果たしてくれる

デメリット3つは、

  1. 登録が面倒ー約60秒
  2. 担当者との相性が合わないときがあるー変えてもらえばよい、他社に変えればよい
  3. 電話が時にあり、メールが定期的に来るー不要な時はやんわりスルー

医師転職サイトおすすめ厳選7つ は、

  1. エムスリーキャリアエージェント
  2. 医師転職ドットコム
  3. リクルートドクターズキャリア
  4. マイナビDOCTOR
  5. 民間医局
  6. JMC
  7. ドクタービジョン

複数の転職サイト(とりあえず3社)への登録がおすすめ

あわせて読みたい

今回は以上です。

  • この記事を書いた人

The 勤務医

勤務医×ブロガー。勤務医(外科医、産業医、弁護士法人顧問医)、仮想通貨、アメックス・マイル、副業を中心に発信します。

-医師転職