すべてに満足されている医師、地元の有力開業医、学長や大規模病院の院長先生、などではない医師の方向け。
医師転職サイトがあるというのは分かっています。登録しようかどうか迷っていますが、医師転職サイト活用のメリット・デメリットを勤務医目線で教えてください!納得出来たら登録しようと思います。
こんなお悩みを解決します。
・本記事の内容
- 医師転職サイト活用のメリット7つ
- 医師転職サイト活用のデメリット3つ
- 医師転職サイトおすすめ厳選7つ
- まとめ
・本記事の信頼性
勤務医ブログ管理人 The 勤務医:医師の転職サイトおすすめ厳選7つにすべて登録し、エージェントからface to faceで情報多数蓄積している。
最近の日本医療業界では、臨床研修制度、医局のパワーダウン、働き方改革、ワークライフバランス、フリーランス医という生き方、などの時流によって、医師みずから、職場を自由に選択する割合が増えてきました。
一昔前までは、勤務医は医局人事で動くのが、当たり前というか、それ以外考えられない、となっていました。
いわば、職業(場所)選択の自由が、当然のように阻害されていたわけです。
が、今では、医師個々人が、職場を選択して、移動する、普通に考えれば、当たり前のことが当たり前に行われるようになってきましたし、この流れはとどまることはないです。
なぜなら、臨床医研修制度、働き方改革、ワークライフバランス、医師の絶対数増加と女性医師の割合増加、医局のパワーダウンは、過去に向かうことがないからです。
ここでは、医師が職場を変える、選択する(いわゆる転職)にあたって、医師転職サイトを活用するメリット・デメリットを勤務医目線でひもときました。
目次
医師転職サイト活用のメリット7つ
まず、勤務医の視点から医師転職サイトを活用するメリットを7つ抜粋しました。
ドクター自身の客観的な市場価値が把握できる
基本的なことですが、医師転職サイトは、医師と医療機関をマッチングすることで、医療機関から医師の見積もり年収の約20%の報酬がえられます。
それだけに、転職希望のドクターの意向をしっかり踏まえた上、医療機関へ交渉代理人となって、一生懸命タスクを果たすことになります。
その元となる情報は、転職希望ドクターの客観的な市場価値です。
○○病院の循環器内科部長とか、専門医は?医学博士は?今までの経歴は?とか、医療機関のオファーに基づき、ドクター自身の市場価値をしっかり把握した上で、最大限のマッチング(年収とか条件とか)にもっていこうとするわけです。
いいかげんな評価では医療機関の信頼も得られませし、医師転職サイトのブランドネームも失墜します。
ある意味、ドクター自身の客観的市場価値が判定されるわけで、ドクター自身にもこれはメリットとなります。
たとえ、転職する意志が早々になくても、「自分は大体こんなもんだな!」とか把握できますよね。
「意外といいじゃん」とか「いまひとつだな」とか。
ドクター自身の不慮の事態のセーフティーネットとなる
医者に限らず、人間どこでどうなるかわかりません。突然、大病を患ったり、うつになったり、耐えられない人間関係の悪化が生じる可能性もあります。
そういったバタバタした状態で、縁故やツテは、全くあてにはなりません。
むしろ、迷惑がられたりもします。私も、一度大病で、外科医の復帰は無理かなと思っていた時、縁故とツテは、ほぼ絶望的でした。「彼は外科医としては終わった」と。幸い、復活して今がありますが。
そんな場合のセーフティーネットとしても、医師転職サイトは役割を果たしてくれます。
特に、うつや耐えられない人間関係は、転職するしか解決策がみつからないです。
かねてから、転職サイトとコミュニケーションを取っていれば、喫緊の憂慮時も、頼りになります。これはメリットです。
登録からすべてのサービスが無料
もちろん、登録から、面談(希望条件のすり合わせ)、病院見学、入職後のサポートまで無料です。
私は、面談として、キャリアアドバイザーに、遠方からバイト先にわざわざ来てもらったことがあります。
そこでは、希望条件を伝え(いわゆるすり合わせ)ておきましょう。
- どういった職種?(消化器外科医で専門医をとる、離島で僻地医療、などなど)
- 年収(Around表記ー約1,500万円位とか)
- 勤務地
- 勤務形態(週4、週5、当直週1日OK、などなど)
- ポスト
などなど。
キャリアアドバイザーは、頭の中にしっかりイメージができます。
私の場合も、その場で、かなり具体的な案件がキャリアアドバイザーから出てきました。
また、病院見学も、必要に応じてエアチケット、宿泊所の手配まで、すべて無料でエージェントがやってくれます。
至れり尽くせりです。
退局や退職のサポートをしてくれる
勤務医にとって、転職に伴うハードルは退局が第1に来ます。一般医療機関からの退職に難儀はありません。雇用契約に基づきますから。エージェントは、そのノウハウを熟知しています。
医局からの離脱(退局)には、いろいろなシチュエーションや方法があります。ここでは、確実にスムーズに退局する方法をお伝えします。
円満退局、波風のない退局シチュエーションは、1)夫や妻が移動により帯同しなければならない場合、2)実家の医業を継承しなければならなくなった場合、3)親の介護で帰郷しなければならない、この三つは通常何ら問題はありません。
もう一つは、医師側に問題があり、医局側がどうしても退局してもらいたいと思った場合です。私の経験からは、この事例は結構ありました。
他の理由は、概して波風が立ちます。医局サイド(というよりは教授)としては、人材欠如を危惧して、人気のない医局と思われる、問題のある医局と思われる、人心掌握能力がないと思われる、などなど、一言でいえばプライドを傷つけられるということです。
そこで、 退局希望の医師は、医局(教授)のプライドを傷つけない作戦でいけば、波乱の退局からスムーズ退局に変えられます。
それと、もう一つは 最初から退局すると100%決めて、教授との面談に臨むことです。中途半端な意向では、話がこじれたり、遺留に促されてしまいます。面談の1回目で意向を伝え、2回目ではっきり同じ意向を伝え、2回の面談で退局を必ず決めてしまうことです。面談に際しては、次期の転職先を言う必要もありません。聞かれても、曖昧な返事でOKです。
転職先や転職理由によって退局のシチュエーションは、実に様々と思いますが、医局(教授)のプライドを傷つけない、100%退局すると決めて、多くても2回の面接で退局を決めてしまう、これでほぼ問題はありません。
医局の関連病院への転職ほぼ無理ですが、その他の病院であれば全く問題ありません。
最後の手段は、開き直りです。辞職願を事務方に提出し、次の日から来なくなった医師もいました。「人の噂も75日」というように、忙しい医師にとって、去っていった医師の話をする機会などほぼありません。
退局に関しては、家族を含めたドクター自身の意志がトッププライオリティです。これが固まると、ほぼ問題ありません。
確実にスムーズに退局するには、医局の関連病院以外の病院を転職先として、家族以外誰にも相談せず秘密裏に内定し、100%意思を固めて、2回の面談で退局の意向を伝え、医局(教授)のプライドを傷つけないアプローチをすればよいです。最後の手段は、開き直りです。
医師転職サイトのブログが作れる
少し余談ですが、結論から、医師転職サイトのブログが作れます。
当サイト「勤務医ブログ」もそうです。医師転職サイトに登録し、事情通から、生のホット情報をヒアリングできます。
ブログ構築についての詳細はコチラ☟
医療業界のプロのエージェントから情報をキャッチできる
医師転職サイトのエージェントは、医療業界を網羅的に把握し、いわゆる、その道の事情通です。
The 勤務医も、バイト先で4時間ほどエージェントと話をしたことがありますが、
感じたことの概略は以下の通りです。
- 良質な非公開求人を含め、多くの情報を提供してくれる
- 医療機関と医師側のニーズをすり合わせたうえで、提案してくれる
- きめ細やかなアドバイザーとなる
- 医師自身のアピール部分が明確になり、仕事選びの選択肢が増える
- 転職サイト利用の現状が理解できる(例えば、教授も利用しているなど)
事情通との情報交換は、メリット大です。
交渉代理人の役割を果たしてくれる
医師転職サイトエージェントの最終的なタスクは、転職先の見極め、条件交渉と契約書の締結です。
いわゆる、交渉代理人(Negotiator)です。
すべてお任せの項目は以下の通り。
- 気になる病院の内情
- 面接や病院の見学などの段取りや調整
- 給与や条件交渉
- 契約書の締結
第3者が、医療機関と医師の間に入ることで、余計なストレスや時間・労力を使わずに済みます。
これは、メリットです。
医師転職サイト活用のデメリット3つ
登録が面倒
Webサイトから登録です。
面等のようですが、約60秒でできます。
ドクタービジョンを例にします。
とりあえず、常勤、非常勤、スポットにチェックを入れ、次のSTEPへ
診療科、医師免許取得年などをチェックし、次のSTEPへ
名前、生年月日入力し、次のSTEPへ
「上記に同意してお問い合わせ」ポチッで完了です。
担当者との相性が合わない場合がある
担当者との相性が合わない場合があるーーーーー変えてもらえばよい、他社に変えればよい
医師の需給バランスは、有効求人倍率約7倍の売り手市場です。妥協や譲歩は一切必要ありません。
電話が時にあり、メールが定期的に来る
電話やメールがしばしば来るーーーーーやんわりと“今は考え中”と返信し、“こちらからまた連絡する”と伝えればよい
メールも必要のないときは、ごみ箱さんに行ってもらいましょう。
医師転職サイトおすすめ厳選7つ
- 転職サイトの選択は、厳選した7社のおすすめから複数(できれば3社)は登録しましょう
- ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できます
- 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
- 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
- 複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください
✔ 医師転職に強いサイト・エージェント7選
・エムスリーキャリアエージェント|日本最大級の知名度:m3.com傘下の医師転職サイトなので案件が豊富。まずはここに登録しましょう。
・医師転職ドットコム|求人数が豊富:医療機関とのコネクションが深く、公開求人だけで3万件以上と圧倒的な求人数です。
・リクルートドクターズキャリア|リクルートグループで安心:人材事業最大手のリクルートグループが運営する医師に特化した転職エージェントです。
・マイナビDOCTOR|人材サービス40年の実績:首都圏の高給な非公開求人の豊富さ では群を抜いた強みがあります。
・民間医局|非正規雇用の求人数は豊富:『レジナビ』、『ドクターズマガジン』、『医師賠償責任保険』でも有名です。
・JMC|親身な対応と独自の求人が魅力:他社にない独自の求人を保有し、親身で丁寧な対応が受けられるのがJMCの特徴です。
・ドクタービジョン|対面面談がしやすい:好条件求人が多く、ドクターにはFace to Faceによる丁寧でミスマッチの少ない仕事紹介を心掛けている。
✔ 複数の転職サイト(とりあえず3社)への登録がおすすめです。
まとめ
【勤務医が徹底解説】医師転職サイト活用のメリット7つとデメリット3つのまとめです。
メリット7つは、
- ドクター自身の客観的な市場価値が把握できる
- ドクター自身の不慮の事態のセーフティーネットとなる
- 登録からすべてのサービスが無料
- 退局や退職のサポートをしてくれる
- 医療業界のプロのエージェントから生の情報をキャッチできる
- 交渉代理人の役割を果たしてくれる
デメリット3つは、
- 登録が面倒ー約60秒
- 担当者との相性が合わないときがあるー変えてもらえばよい、他社に変えればよい
- 電話が時にあり、メールが定期的に来るー不要な時はやんわりスルー
医師転職サイトおすすめ厳選7つ は、
複数の転職サイト(とりあえず3社)への登録がおすすめ
今回は以上です。