医者・外科医

三大死因のがん・心・脳卒中を保険診療で早期発見する方法を教えます。

2021年8月23日

DOCTOR

三大死因のがん・心臓病・脳卒中のお得な早期発見、予防法が知りたい中高年の方向け。

がん、心臓病、脳卒中が日本人の三大死因とかいわれてますけど、お得に早く見つける方法とか、未然に防ぐ方法とかありますか?

こんなお悩みを解決します。

✔ 本記事の内容

  • 日本人の三大死因(がん、心臓病、脳卒中)
  • 保険診療で、がん、心臓病、脳卒中を早期発見、予防する方法
  • 補足:フルスペックのおすすめ人間ドック

✔  本記事の信頼性

勤務医ブログ管理人 The 勤務医:外科医勤務医歴30年余り、自ら、一病息災を理念として、保険診療で、個別型人間ドックを構築している。ただし、複数の薬を飲んでいる。

私は、外来で時々、 「病気一つしたことなかったのに、進行がん!」、「検診を受けていたのに、進行がん!」というフレーズを患者さんから聞きます。

『病気一つしたことない』は、理想的ではありますが、あくまで過去のことで、さらに「自分は病気にならない!」、「検診を受ける必要ない!」、「病院に行かなくてもいい!」といった慢心を生むことさえあります。

検診は、下図☟のように二つに分かれています。

検診

対策型検診は、対象集団全体の死亡率を下げるというエビデンスはありますが、個人の死亡リスクを下げるためには任意型検診を選ぶ必要があります。ただし、任意型検診は、通常全額自己負担で、『保険診療ではできない』となっています。

ここでは、日本人の三大死因『がん(1位)、心臓病(2位)、脳卒中(4位)』を、保険診療で早期に見つける方法を、The 勤務医が実践経験をもとに全部教えます

日本人の三大死因(がん、心臓病、脳卒中)

日本人の死因は、1位:悪性新生物(27.3%)、2位:心臓病(高血圧を除く)(15.0%)、3位:老衰(8.8%)、4位:脳血管疾患(7.7%)、5位:肺炎(6.9%)(2019年)です。

老衰と肺炎(※)は、何らかの疾患をもとに、あるいは、複合して、副次的に起こってくることが多い、あるいは予防なり早期発見といった対応策がとりにくいので、ここでは、三大死因について解説していきます。

※肺炎はコロナ対策、インフルエンザ・肺炎球菌ワクチン接種などで一定の対策が取れますのでご注意を。

三大死因は、一定の予防と保険診療で早期発見ができますので、解説します。

一病息災とかかりつけ医で、がん・心臓病・脳卒中を予防し、保険診療で早期発見する方法

一病息災

一病息災とは、『持病が一つくらいある方が、無病の人よりも健康に注意し、かえって長生きでるということ』(広辞苑)。

私も賛成ですし、それ以上のメリットがあります

かかりつけ医

一病(高血圧、高脂血症、糖尿病など)があれば、定期的に診療所に通うことになります。

つまり、かかりつけ医ができます。

ここでのかかりつけ医は、できれば消化器・循環器・脳血管・糖尿病系など一般内科・外科医師が望ましいです。

かかりつけ医は、その患者さんの背景、家族歴、生活歴、服用している薬物を認識しています。

患者さんが、少しでも症状を訴えると、精密検査を、検討します。

例えば、高血圧でかかりつけ医に通院中のAさん、50歳男性が、「先生、この頃、胃のあたりに不快感があるんですが」と言えば、保険診療で胃カメラと腹部エコーが可能になります。

なぜなら、自費診療と保険診療の混合診療は原則できないことと、かかりつけ医は患者サービスを意識している、さらに、疾病の発見の機会を逸失すると訴えられる可能性すらあるからです。

この場合、医師はカルテに胃カメラと腹部エコーを保険診療で行った理由(診断名)を書く必要がありますので、有意の所見が無くとも、「萎縮性胃炎」、「脂肪肝」など、カルテに記載されます。もちろん、全く正常なのに、診断名を書くことはNGです、が、少しでもそのように見えたとなると、問題はありません。

この時、胃カメラが初めてであれば、ピロリ菌検査も必ずします。陽性であれば、除菌療法が行われ、将来の胃がんをかなり予防できます。

ここで、胃カメラと腹部エコーは、今後、保険診療で定期的に行うことができるようになりました。

なぜなら、カルテに病名が記載されたからです。

つまり、通常、全額自己負担の任意型検診が、疾患名をもとに保険診療でできるようになるわけです。

同じように、

  • 頭痛⇒頭部CTまたはMRI(脳血管疾患、特に脳動脈瘤とか)
  • 便通異常、便に血が混ざる⇒大腸カメラ(大腸がん)
  • 胸の違和感⇒心エコー(心臓病)、胸部CT(肺がん)

などでも、

全額自己負担の任意型検診が、疾患名をもとに保険診療でできるようになるというわけです。

薬は、よく効きます。

当たり前だろ!

そうです。薬=医薬品は、膨大な開発費(何千億)を投じて、in vitro(試験管の実験)から始まり、小動物(マウスやラット)、中動物、大動物と実験が繰り返され、ヒトへの第1相(フェーズ1)、第2相(フェーズ2)、第3相(フェーズ3)試験を経て、やっと実地臨床に出てきます。

安全性と効果を徹底的に検証するわけです。

明らかに一病あれば、しっかり薬を飲むことが、まず基本となります。

薬は、その病気を一時的にも治す、またはコントロールするために飲むわけですが、

さらに薬を飲むことで、がん、心臓病、脳卒中の予防にも、時につながります

例えば、

  • 高血圧で降圧剤(血圧を下げる薬)を飲むと、脳出血、虚血性心疾患のリスクが減る
  • 糖尿病で薬を飲みコントロールが良好であると膵臓がんのリスクが減る
  • 血液サラサラの低用量バイアスピリンで心筋梗塞や脳梗塞、大腸がんのリスクが減る

※薬は副作用もありますので、低用量アスピリンを予防的に服用するのはNGです。

精密検査(任意型検診)の中身その①:がん

5大がん

まず5大がんの精密検査(この検査をすればほぼ早期発見が可能な検査)です。

  • 胃がん⇒胃カメラ
  • 大腸がん⇒大腸カメラ
  • 肺がん⇒胸部CT(低線量が望ましい)
  • 乳がん⇒乳腺エコー、マンモグラフィー
  • 肝がん⇒肝炎ウイルスチェック、腹部エコー、腹部CT

その他のがん

その他のがんは、希少がんまで含めると、かなり多いので、

がん情報サービスを参考にしてください。

精密検査(任意型検診) の中身その②:心臓・脳血管疾患

心臓

  • 虚血性心疾患(冠動脈に狭窄があるか)⇒負荷心電図、心エコー、心筋シンチ、冠動脈CT
  • 不整脈⇒ホルター心電図、心エコー
  • 心臓弁膜症⇒心エコー
  • 心不全⇒心エコー、血液検査(BNP)
  • 肺高血圧症⇒心エコー

※対策型検診の胸部X線や心電図は除外しています。

脳血管疾患

ここでは、致死的脳血管疾患の予防と早期発見というテーマで脳出血は除外しています。

  • くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤⇒頭部MRI(脳ドックの検査)
  • 脳梗塞⇒頭部MRI/MRA、頚動脈エコー
  • 脳腫瘍⇒頭部CT・MRI

保険診療でする、個別型人間ドックの作り方と実践方法

では、どうすれば、「保険診療で、三大死因のがん・心臓病・脳血管疾患を予防・早期発見する仕組みを作り上げるか?」です。

まずは、自分の属性を知る

まずは、自分の属性を整理します。

属性とは?

  • 年齢
  • 性別
  • BMI
  • 遺伝的素因(直系の親族の死因、特にがん)
  • 生活習慣(タバコ、お酒、塩辛いものが好きとか)
  • 現在かかっている病気

など。

個別型人間ドックの作り方と実践方法

これら属性から、自分は、

がんであれば、○○、△△

心臓病であれば、○○、△△

脳卒中であれば、○○にかかりやすいな!と大方の目安をつけていきます。

この、大方の目安は、ちょっと難しいかもしれませんので、

例えば、Aさん、52歳男性。BMIは25で、遺伝的素因は、父親が膵臓がん、母親が脳動脈りゅう破裂のくも膜下出血で亡くなられ、現在、タバコも20本/日、アルコールもビール1本と焼酎1合、糖尿病と高血圧で通院中と仮定します。

The 勤務医がAさんとなったと仮定すると、

頭部MRI、頚動脈エコー、胸部CT、腹部・骨盤部CT、心エコー、負荷心電図、冠動脈CT、胃カメラ、大腸カメラ、腫瘍マーカー(CEA、CA19-9、PSA)を2年に1回受けます。

なぜなら、Aさんの属性から、がんは食道・肺・胃・大腸・膵臓がんなどが心配です。それで、胃カメラ、大腸カメラ、胸部・骨盤部CT、腫瘍マーカーが検討されます。また、CTで他のがんもかなりの確率で早期発見できます。

心臓病は、もっとも怖いのが狭心症や心筋梗塞です。心エコー、負荷心電図、冠動脈CTが必要となります。

脳血管疾患は、脳梗塞とくも膜下出血です。頚動脈エコーで、動脈硬化と将来の脳梗塞の予測もできます。脳動脈瘤は遺伝的素因がありますし、ほぼ無症状ですので、頭部MRI/MRAをしないと、わかりません。

保険診療で行う手順は、かかりつけ医を通して、自分の属性に応じた精密検査をイメージし、徐々に進めていきます。

いきなり、一度には無理です。

かかりつけ医からの提案が無い時は、精密検査の提案までします。

医師は、ある程度の年齢になると、皆さん、各自で検査項目を設定して、知り合い、友人を通じて、保険診療で精密検査を、やっていくことが、一般的にあります。

一病がないとき

一病がない時は、恵まれている一方で、まずかかりつけ医を作ることです。

かかりつけ医を作るためには、

対照型検診で、要精査項目が、中高年であれば、少なくとも一つは出てくるものです。

これを契機に、要精査項目をもとに、近隣の医療機関を受診し、あとは、同じシナリオで、自分の属性に合わせた精密検査項目をチョイス、定例化していけばよいです。

それでも、保険診療で個別型人間ドックを構築できないときは、フルスペックの自費診療の人間ドックをおすすめします。中途半端な人間ドックは、やめた方が良いです。

補足:フルスペックのおすすめの人間ドック

日本全国人間ドックのマッチングサイト『MRSO(マーソ)

自費診療でフルスペックの人間ドックは、日本各地にいろいろありますが、『MRSO(マーソ)』というマッチングサイトはおすすめです。Tポイントが6%付き、個々のリスクにあったオーダーメイド型の人間ドックが構築可能です。

ふるさと納税返礼品『人間ドック』

ふるさと納税も『人間ドック』があります。

還元率は、ほぼほぼ30%です。つまり、実際の価格の約3.3倍です。

ただし、2,000円以上は、所得税、住民税で還付されるため、税金の高い方には、一考もありかなと考えます。

人間ドックは、法人経費で一様には落とせませんのでご注意を。

Google検索で、フルスペックのふるさと納税『人間ドック』はあまりありませんでした、が、

これは!というのをいくつかチョイスしましたので、参考にしてください。

1.千葉県 鴨川市 (世界の)亀田クリニック (1,300,000円)

これは、全部入っています。(世界の)亀田クリニックの医療とホスピタリティーの融合です。

2.和歌山県 御坊市 社会医療法人 黎明会 健診センター・キタデ (650,000円)

バランスよく、コスパ良いです。

3.千葉県 成田市 国際医療福祉大学成田病院人間ドック1泊特別コース(1泊2日)(1,020,000円)

大学病院が企画し、権威と総合力があります。

4.広島県 大竹市 国立病院機構広島西医療センター【健診センター】(530,000円)

PETもあり、バランスよい、ただし、大腸カメラなく便潜血で代用。国立病院機構です。

5.奈良県 奈良市 医療法人康仁会 西の京病院 メディカルプラザ 薬師西の京 (500,000円)

PETと成人病、脳血管疾患主体、上下部内視鏡はありませんが、胃がんリスク評価あり。

ふるさと納税返礼品『人間ドック』にご興味のある方は、“ふるさと納税、人間ドック”のキーワードで、Google検索されるのもよいかと。

まとめ

三大死因のがん・心・脳卒中を保険診療で予防・早期発見する方法を解説しました。

一病息災のメリットを活かし、かかりつけ医を持つことで、任意型検診(精密検査です)を定例化し、ご自分の属性から、『○○、△△の検査が、1~2年ほどのインターバルで必要!』と頭にインプットし、実践です。

これが、難しい時は、 日本全国人間ドックのマッチングサイトMRSO(マーソ)』 の活用も有効かと。

ふるさと納税返礼品『人間ドック』活用も、税金の高い方には、一考ありかと。

【ふるさと納税】130-1 亀田クリニック人間ドック【プレミアムコース】(1名様) ※2泊3日

【ふるさと納税】人間ドックスーパープレミアムコース1名様分(大腸カメラ・宿泊あり)

【ふるさと納税】国際医療福祉大学成田病院人間ドック1泊特別コース(1泊2日) 【チケット】

【ふるさと納税】PET-CTがん・脳ドック・生活習慣病健診コース【要事前連絡】(0827-57-7151 内線2767)

【ふるさと納税】S-03 人間ドック【PETがん検診(PETトータルコース)】

ご質問やお悩みある時は、『お問い合わせ』からどうぞ。名前は匿名で結構です。

今回は以上です。

  • この記事を書いた人

The 勤務医

勤務医×ブロガー。勤務医(外科医、産業医、弁護士法人顧問医)、仮想通貨、アメックス・マイル、副業を中心に発信します。

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