医者・外科医

医者になる7つのメリットと3つのデメリット【対応策込み】!

2021年7月27日

DOCTOR

医者のメリット・デメリット

医師希望の学生さん、医学生、研修医、医師に興味のある方向け。

医師になりたいです。メリットはあると思うのですが。デメリットはどうなんでしょう? デメリットがあれば、ついでに、その対応策までよろしくお願いします。

こんなお悩みを解決します。

本記事の内容

  1. 医者の7つのメリット
  2. 医者の3つのデメリット(対応策まで)

本記事の信頼性

勤務医ブログ 管理人

医者は、理想の職業ランキングで、一桁に入ってきます。

大企業が倒産したり、官僚や政治家がマスコミのターゲットになる世の中、平均収入の高い医師の人気が出ても不思議ではありません。

この記事では、私の経験値を元に、医師のメリット7つとデメリット3つデメリットの対応策まで解説します。

この記事を読み終えると、医師のメリットがはっきりとイメージ化され、デメリットもあること、そして、その対応策も理解できます。

【医者】7つのメリット

7つのメリット

医者のメリットは、いろいろありますが、7つを抽出しました。

  1. サービス(医療技術)を提供し、報酬を受け取り、感謝される
  2. 食いっぱぐれることはない
  3. 地位や名誉はあるようだ
  4. 定年がない
  5. いろいろ経験できる
  6. 学会で海外旅行
  7. 社会的信用がある

サービス(医療技術)を提供し、報酬を受け取り、感謝される

普通、サービスや物を提供し、その対価として報酬を受け取ると、報酬を受け取った側が、「ご利用いただきありがとうございます」、「お買い上げいただきありがとうございます」となります。

医者は、サービスや医療技術を提供すると、比較的多めの報酬に加えて、サービスを受け取った側から「ありがとうございます」と感謝されます。

普通は、サービス提供→お金をもらう→「ありがとう」と言わなければならない

医者は、サービス提供→お金をもらう→さらに、「ありがとう」と言われる

この差は、です。

もちろん、社会保険なり、国民保険なり公的資金が注入されるわけですが、営業職や物販職のサービス業の皆様と比べると、ありがたいことですよね。

おまけに、資格が増え、ポジションが上がると、その度合いはますます上がってきます。

患者さんからの感謝の度合いは、医師としての知識・経験・技術の向上にしっかり比例します。

②食いっぱぐれることはない

年収は、程々良いです。10年選手で、税引き前1,500万は行きます。

したがって、食いぱっぐれることはないです。

「当たり前だろー!」と言われそうですが、その通りです。程々の暮らしはできます。

ただし、あくまでも程々です。

勤務医は、累進課税制度のターゲットですから、たっぷり税金でもっていかれます。

節税の手法は、いろいろあるわけですが、給与収入のみでは、限界があります。勤務医=サラリーマンです。

開業医は、日本医師会長が武見太郎で、総理大臣が田中角栄で、高度経済成長期には、どんぶり勘定でも丸儲けでした。

高齢者医療費の自己負担はゼロで、病院は高齢者にとって憩いの場であり、サロンでした。

「○○さんは、先ごろ見かけないね!」と病院で噂が立つときは、高齢者の体調不良を意味していました。

今では、開業医も、戦略・ビジョンを明確にし、ビジネスとしてPDCAサイクルを実践し、ホスピタリティを充実しなければ、途端に経営難、廃業に追い込まれるます。

医者も稼ぎ重視でいけば、いろいろな手法があります。

保険診療は、社会の財源が基盤で差がないので、これ一本では、稼ぎの医療は無理です。

悩み系を診療に取り入れ、自由診療を組み合わせる。

不動産を絡めた医療を展開する、こういったことで、稼いでいる医者は身近にいます。

③地位や名誉はあるようだ

「ドクターは人を救う」、「受験戦争を勝ち抜いてきた」、「博士号を持っている」、理由は幾つかあるかもしれませんが、近所の方は「先生ですか!」と言ってくださり、海外でもMr.ではなく、Dr.と呼ばれます。

少しでも業績が上がれば「名医」と呼ばれ、さらに「スーパードクター」となることさえあります。

「名物先生」はあっても、「スーパーティーチャー」とはあまり聞きませんよね。

最近、中小企業や教職員、公務員の子息がドクターになることも多いような気がします。

お金儲けても、安心・安全な立場でも、最後は、地位や名誉に行きつくのが、世の常のようです。

④定年がない

医者には、定年がありません。

「年金なくなりそう!」「退職金なくなりそう!」の現状で、メリット大です。

重度痴呆にならず、寝たきりにならない限り、生涯働けます。

⑤いろいろ経験できる

これは医者に限ったことでありませんが、経験のバリエーションは実に豊富です。

日頃の臨床は、医者の基本経験です。

外来での、患者さんとのコミュニケーション。

症状、検査結果から、診断という知的欲求を満たす作業。

外科医は、手術。

手術手技の技量向上には、トレーニング⇒実践⇒フィードバック⇒専門医取得などが必要です。

研究生活を送り、論文を書いて、英語では時に悪戦苦闘し、インパクトファクタ―の高い学術雑誌に掲載されようものなら、うれしさmaxです。

その他、年代やキャリアに応じて、講演会、レクチャー、留学などいろいろ経験ができます。

⑥学会で海外旅行

国際学会で発表となれば、海外旅行も正々堂々と行けます。

ついでに、名所めぐり、ストレス発散、しかも病院からの旅費支給、有給なしで行けます。

一度アルゼンチンに10日間ほどビジネスクラスで行きましたが、自己資金でとなると痛い出費です。

事務方に、「遠方へのロングフライトにつきエコノミー症候群が怖い」と言うと、「通常の普通運賃より安いビジネスクラスでのルートを証明出来たらOKです。」と言われ、簡単に見つけ出すことが出来ました。

それ以来、アメリカ(ヒューストン、マイアミ、ロサンゼルス)、ヨーロッパ(オランダ、ベルギー、フランス、スイス、ドイツ)、アジア(マレーシア、シンガポール、韓国、中国)、オーストラリアなど、ビジネスクラス利用で行っています。

国際学会は、観光を兼ねて、クレジットカードのマイルでビジネスクラスを利用し(内部リンク)、SPGアメックスのマリオット・ボンヴォイ・ポイントでホテルを利用(内部リンク)しています。

病院から支給された旅費は、食事や雑費に使っています。

➆社会的信用

まずは、金融系から。

  • 住宅ローン(団信付きで全く問題ないです。)
  • クレジットカード(ヒストリーに問題なければ、プラチナカードまでは可。内部リンク)
  • 不動産(私、頭金なしで、5,500万円の不動産ローンを地銀から引っ張り、テナントビル1棟買いました。内部リンク)

つぎに、教育系。

  • 医学生に教育ができます。
  • 看護学生に教育ができます。
  • 市民公開講座など開けます。
  • PTAの会長にもなれます。

最後に、その他。

  • 教授になれます。
  • 政治家にもなれます。
  • 小説家、漫画家、タレント、起業家、、、などにもなれます。

つぎは、デメリットとその対応策です。

医者のデメリット3つと対応策

3つのデメリットと対応策

その1:勤務医だけでは、お金持ちにはなれない

勤務医だけでは、お金持ちにはなれません。

ここでは、お金持ちの定義を、野村総合研究所の富裕層、純資産ー負債=1億以上、5億円以下とします。日本では、2.3%(124万世帯、2019年)になります。

理由を以下に厳選してみました。

  • 勤務医=(高収入)サラリーマン、累進課税制度が直撃!
  • 結婚、子供ができれば、税引き後収入から、お稽古ごと、塾、ママ友関連の経費が著増!
  • 一度得た、生活習慣から離脱不可能!

それぞれ、解説します。

勤務医=(高収入)サラリーマン、累進課税制度が直撃!

勤務医=サラリーマン=累進課税制度のターゲットだけである限り、富裕層にはなりません。

例えば、勤務医、10年選手、年収1,500万円とします。ざっくり、所得税(191万円)、住民税(105万円)、で社会保険料(213万円)で手取り991万円となります。

これで、専業主婦あり、子供なし、車なし、家所有なしで、年生活費491万円とし、30年続くと仮定しましょう。

銀行に定期で預けても、利子ほぼ0%です。年間貯蓄額500万円×30=1億5千万となります。数字上では、富裕層の仲間入りですが、全く現実味がないです。

結婚、子供ができれば、税引き後収入から、お稽古ごと、塾、ママ友関連の経費が著増!

勤務医も、普通、結婚し、子供ができます。

子供が3人できると仮定しましょう。

子供は、お稽古ごと(ピアノ、バレイ、時にバイオリンなど)×3、やがて、お受験モードで塾×3となります。

時に、私立中学・高校となります。

この辺で、“やばっ!”となります。家計の優先順位は、1.子供、2.生命保険や住宅ローンや車ローン、3.親の生活レベルとなります。

私もこの時は、ビールは発泡酒、焼酎は三岳ではなく“おやっとさ”、車は、中古のファミリーカーでした。

ママ友関連の経費=ちょっと見栄を張ったおしゃべりランチ、アクセサリー、洋服、靴、バック、などもばかになりません。

これらの高額経費は、税引き後給与からの支出となります。

一度得た、生活習慣から離脱不可能!

人間は、変なもんで、一度得たステータスを放そうとしません。

これが厄介です。

さらに、銀行や医師会はすぐお金を貸してくれます。

こうなると、自転車操業となります。

比較的高収入⇒累進課税のターゲット⇒見栄と意地で築いた生活レベルの保持⇒簡単な借金⇒自転車操業

このパターンでは、富裕層どころではないです。

さらに、医師の収入は今後必ず減少する!【5つの理由と3つの対応策】でも紹介したように、勤務医の今後の収入は悲観的に見ています。

【対応策】

  • 医師×副業
  • 税金対策(節税)
  • 個人事業主さらに法人化

つまり、医師資格を活かしたマルチインカムシステム・ストック型ビジネスの構築と、税金対策(節税)、個人事業主さらに法人化です。

その2:訴訟リスクあり

医師は、訴訟のリスクが常にあります。

最高の認容額は、1億7014万5819円(内訳: 逸失利益3720万0405円+後遺障害慰謝料2400万円+将来介護費用9394万5414円+弁護士費用1500万円)、判例No.293「未破裂脳動脈瘤の予防手術として脳動脈瘤塞栓術を実施中に、動脈瘤壁穿孔により術中出血を生じ、出血性脳梗塞により患者に後遺障害が残留。医師に手技上の過失があったとして、原審を維持し病院側の控訴を棄却した高裁判決」

Medsafe.Net

日本では。年間800件くらい医療訴訟が起きて、1年間で医師400人に1人の確率で訴えられています。

特に、普通に行われて当たり前、と思われがちな産科の割合が高いです。

したがって、医師は必ず日本医師会や民間医局の医師賠償責任保険に入っています。

訴訟までいかなくても、患者側と関係が悪化する時は、医師を長くやっていると、必ずあります。

なぜなら、すべてうまくいくことはあり得ないからです。

外科医なら、たとえば、99人の患者さんの手術がうまくいっても、1人の患者さんの手術後の経過がよくないことは、しばしばあります。

そんな時は、精神的につらいです。

【対応策】

  • 割り切りが必要
  • 自分のしていることが、第3者の専門家から見て妥当かを常に意識しながら仕事をする

医者である限り、割り切りが必要です。

なぜなら、常に予定通り、理想通り、いかないからです。

したがって、自分のしている医療行為に客観的な妥当性が必要となってきます。

過失(ブラックゾーン)は、素直に認めざるを得ません。たとえば、手術後にお腹の中にガーゼを残したとか。

ただ、医療はグレーゾーン、つまり議論の余地ある領域が多くあります。

また、合併症というのも、一定頻度起こります。

私も、常にこの二つ(割り切りと第3の評価者を作ること)を心掛けています。

診断や医療行為を行うときは、この判断は第3者から見て妥当か?、と常に自分に問いかけています。

医療行為の過程に、客観的な妥当性がある限りは、たとえ結果がわるくても、訴訟にいたることはありません。

その3:緊急呼び出しを食らう

患者さんの病状は、平日9時ー17時まで、盆正月、土日祝日休みというわけにはいきません。

これは診療科によって多少は違ってきますが、かなりの診療科でほぼ同じ境遇です。

夜中の2時、完全に夢の中で、電話が突然なります。

家族団らん、今日は長男3歳の誕生日、この時電話が突然なります。

「意識がありません」、「緊急手術です」、「患者さんが失踪しました」などなど。

【対応策】

  • これはどうしようもなく、対応するしかない

これは、どうしようもないです。これに、対峙できない人は、臨床ドクター不適合となります。

患者さんが居るから、稼げて、暮らしていけるわけですから。

まとめ

医者の7つのメリットと3つのデメリット(対応策付き)を、自身の経験を振り返って、解説しました。

あらかじめ、これらのメリットとデメリットを頭に入れながら、医者をやっていくと、参考になると思います。

今回は、以上です。

  • この記事を書いた人

The 勤務医

勤務医×ブロガー。勤務医(外科医、産業医、弁護士法人顧問医)、仮想通貨、アメックス・マイル、副業を中心に発信します。

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